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関東芸人とM-1グランプリ2004と12歳の私。

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2019年のM-1グランプリが終わってもう2週間もたつのでしょうか。

西のダークホース、"ミルクボーイ" が優勝を勝ち取りましたね。

 

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今年のM-1は決勝進出者の10組中7組が初出場ともあって、普段からお笑いに浸かっている人でない限りはほとんどが知らない芸人さんだったのではないでしょうか。

 

個人的に”無名芸人が一夜で大きな爪痕を残す”ところが大好きな私にとっては、今年のM-1はここ数年で一番心揺さぶられましたね。

 

そんな盛り上がりを見せたM-1ですが、それと同じくらいお笑い界を揺るがす出来事がこの年の瀬にもう一つございましたね。

ただひたすらネットニュースになってTwitterのトレンドにも入っておりましたのでもう全員ご存じかと思いますが、

 

11月29日の”脱力タイムズ“であのアンタッチャブルが10年ぶりにコンビとして共演、漫才を披露されました。

 

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私も日刊大衆の記事を半分鵜呑みにし、まあ番組は面白いしとりあえず見よっかなという気持ちでテレビの前にいました。小手さんが出てきたあたりで”やっぱりね”という気持ちになったのですけれど、彼が一度はけた時には心の中のドキドキがとまりませんでした。

 

やっぱり心のどこかでずっと期待をしていたし、この瞬間を心待ちにしていたし、有田の番組ならこの流れでやりかねないとも思っていたのでしょう。 その予想は的中し、危うく涙が出そうになりました。

 

そんな漫才を見ていると、やはり思い出してしまうのは2004年のM-1グランプリ。

 

その大会は彼らが優勝したものでもあり、私が漫才の世界に引き込まれるきっかけとなった大会でもありました。今思い返してみるとお笑いに魅了されていた関東の人間としては、あれほどの衝撃ってM-1の歴史上一番のような気もします。

 

非関西よしもと芸人としては2007年、サンドウィッチマンが史上初の敗者復活から優勝を勝ち取った事が印象強いですが、実は初めて非吉本の関東勢がM-1で優勝したのってアンタッチャブルなんですよね。

 

もちろんサンドウィッチマンさんは大好きですし、今でも敗者復活から上がってきたあの勢いと衝撃とワクワクは忘れないし、オール巨人さんが”もう一本こんなネタあったらどえらい事になりますよ”と言ったそれが、その数十分後には証明されてしまったことも覚えています。キングコングさんとトータルテンボスさんのどうしようもない悔しさの表情も。

 

それでもあえてここは、2004年の衝撃を是非知って欲しいなと思います。

 

M-1過去14年の歴史を振り返ってみると、その優勝者を見る限りはやはり関西勢の圧倒的強さが印象的です。

 

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14回中10回が関西の漫才師ですね。そのうち9回が関西よしもと勢。非関西を含めても11回、吉本の漫才師が優勝をしています。それだけ巨大お笑い集団吉本の強さが見えますね。

 

一方で非関西よしもと勢で優勝したコンビは、アンタッチャブルとサンドウィッチマンだけなんですよね。

 

これだけでもこの2組がどれだけM-1史上における功労者かどうかがわかりますね。製作が関西準キー局の朝日放送、共同制作に吉本興業が関わっているこの番組で、上記2組が優勝することって、本当にどえらい事なんでしょう。

 

その中で関西勢の牙城を初めて崩したのが2004年のアンタッチャブル。

Netflix やAmazonプライムにて今でも見れますが、15年経った今でも爆笑です。

 

 

そんな2004年を改めて振り返ってみるとここ数年は関西吉本勢で決勝進出者が埋め尽くされている大会としては珍しく、非関西勢がずらり。※南海キャンディーズ、タカアンドトシ、ポイズンガールバンド、トータルテンボス

 

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それでも吉本勢しかいないこの中で優勝を勝ち取ってしまった彼らはやはり非関西吉本漫才師にとっての快挙、そして芸人たちの希望となったでしょう。

 

その当時もお笑いは好きだった私ですが、当時ははねとびや笑う犬、内Pやエンタの神様など、漫才にそこまで魅了はされておりませんでした。

 

でもそんな私が漫才に魅了され、劇場に足を運び、自分でも漫才をやるようにまでなった衝撃を与えてくれたのが紛れもなく2004年の彼らなのです。当時12歳の小学6年生でした。

 

そんな彼らの漫才がまたこれから見られるのかと思うとこれ以上の感動はありませんよね。

 

そんな私の人生を変えてしまったM-1グランプリを関東漫才師の視点から、ナイツの塙さんが徹底分析した著書もとんでもなく素敵なので、興味を持たれた方は是非ご一読を。

 

言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか (集英社新書)

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